GTPにも御用心を!:今日も原発性胆汁性肝硬変の方が診断されました。

2012年4月7日日記

会社の健診でガンマGTPが少し、高めで再検査にはやさかクリニックを受診された女性がおりました。

こんにちは、千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 院長 肝臓専門医 早坂章(Akira Hayasaka)です。

Akira Hayasaka Liver disease expert

少々、体重も多めで、BMIも高めの方でしたので、脂肪肝かな、と思いつつも、体が少しかゆくなるとのことでしたので、血液検査に原発性胆汁性肝硬変の診断に役立つ、抗ミトコンドリア抗体M2と免疫グロブリンIgMなどを含めさせて頂きました。

結果は、抗ミトコンドリア抗体M2と免疫グロブリン強陽性でIgM高値、ALP、GTP、LAPも検診時より上昇し、明らかに原発性胆汁性肝硬変の診断でした。

よく、御説明せていただき、ウルソを処方させていただきました。 検査をうけていただいて良かったです。

原発性胆汁性肝硬変については、厚生労働省「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班編集の「原発性胆汁性肝硬変(PBC)の診療ガイド」という素晴らしい本がありますので、、御紹介させて頂きます。