医師の言葉
最近、医師の言葉にがっかりさせられることがいくつかありました。そのなかのひとつです。
先月から、一人のC型肝炎の患者さんがようやく、インターフェロン治療を受けられるよう、御自身の環境を整え、ペグインターフェロン治療開始されました。
あまり、強い副作用もなく、数回受けていただいていた頃、お子さんが風邪をひき、近所の先生にみていただいた際、御自分の肝炎治療についても話の流れで口になさったところ、その先生から、そんな治療はどうせ終了したら、元にもどるだけだから、無駄だとの内容の言葉をかけられたとのことです。
以前から同様なことはありましたが、2006年になっても、変わらないようです。その先生は先生なりに御親切のつもりで中止をお勧めになったのでしょうが、医学的な面および患者さんとのコミュニーケーションの意味で、その伝え方には驚きを感じます。
その患者さんは現在も治療継続中ですが、是非とも治療がうまくいくよう、検討し、また、祈っています。
私も自分の言葉には十分注意して診療にあたりたいとあらためて思いました。
また、地域内での医師間の意見交換、勉強会が必要なことを痛感しました。
ディスカッション
コメント一覧
本当に、ドクターの言葉ひとつで、患者さんは不安のどん底に追いやられてしまうこともあります。
C型肝炎の場合、経過とともに肝硬変や肝がんになってしまうという情報が行き渡りすぎていて、「今のままでは、治らないよ」という、専門医の「先生」のことばが、インターフェロンを受けようにもその費用を工面できない患者さんには、たまらないコメントとして聞こえてしまいます。
診察室でのお忙しいところで働いておられる勤務医の先生方には、激務のうえに、もう一つ「課題」が覆い被さっていくようですが、患者支援という方面での医療機関としての工夫も必要ですね。
sin様、コメント、トラックバックありがとうございました。
私も自分の事と受けとめ、言葉に注意してまいります。一度、自分で自分の外来診療中の言葉を録音してみた方がよいと思いますが、まだ、実行していません。
人はなかなか、自分自身を観察できないと思います。私の文章などに不適切なところ、無神経なところがありましたら、これからも、コメントなど宜しく御願いいたします。