高脂血症薬がC型肝炎ウイルスを細胞実験で抑制する?

2017年1月27日日記

昨日、興味深いニュースが入りました。

高脂血症薬としてよく使われているスタチン類(フルバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、ローバスタチン)に、C型肝炎ウイルスに対する強い抑制効果があることを、厚生労働省研究班が4日までに細胞実験で突き止め、14日から札幌市で開かれる日本癌学会で発表するそうです。

インターフェロンとの併用ではリバビリンの併用療法を大きく上回る効果が期待できるとして、研究班の加藤宣之岡山大教授らのグループは人での臨床研究を始める方針とのことです。

臨床レベルでどのような結果がでるかはまだ、わからないと思いますが、今までインターフェロンによる御治療をうけられた方の中で、たまたま、高脂血症の治療をスタチン系薬剤でうけておられた方の経過はいかがだったのでしょうか?もちろん、同じ薬でも治療目的が違えば、内服量が同じとは限りませんので、効果は今後、明らかにされていくのでしょう。良い結果が出ることを期待したいですね。