肝硬変の方、夏の生の海産物は控えましょう!

2017年9月25日日記

肝臓病患者さん、特に肝硬変の患者さんの受診される外来診療では、夏の海産物について、御注意をなさるように心がけています。

御存知の方も多いかもしれませんが、「人食い菌」といわれるビブリオ菌の一種、ビブリオ・ブルニフィカスという菌が海水温の上昇と共に、海産物中で増殖します。健康な方がこの菌に汚染されたものを食べても、せいぜい、下痢程度でおさまるのですが、肝硬変の患者さんがこのビブリオ菌に感染すると、重症となり、命を落とす可能性が非常に高くなります。少し、古い記事ですが御参考になると思います。(人食い菌で今夏も被害者

この記事の中にも、「予防面でも、医師の知識が重要だ。肝臓病患者を診る内科医が、菌が増える夏場は生魚を食べないように指導すれば、感染はずいぶん防げる。患者が多い九州地方では、肝臓専門医が「怖ーか菌のおるけん、魚や貝は生で食べたらいかんよ」と指導している所がある。だがこのような医師は、ごく少ない。」と記されています。

肝硬変または、長年診療を受けておられる肝臓病の方々、夏の生魚、刺身などは控えるようにしましょう!