ウルソ内服で原発性胆汁性胆管炎(PBC)の予後は改善する

2019年10月12日肝臓内科

原発性胆汁性胆管炎(PBC)と診断された患者さんの多くは

治療の為に

ウルソ(ウルソデオキシコール酸)

という薬を飲んでいます。

でも、長年飲んでいるいていいことがあるのか、

あまり話を聞いたことがないと思います。

 

今日は

ウルソは飲み甲斐がある」という研究が

ヨーロッパ肝臓学会雑誌8月号に掲載されていたのでご紹介させていただきます。

(Ursodeoxycholic acid therapy and liver transplant-free survival in patients with primary biliary cholangitis August 2019, Volume 71, Issue 2, Pages 357–365)

Journal of Hepatology 2019年8月号表紙

 

ヨーロッパと北米のあわせて8カ国からの

3902名 のPBC患者さんの経過データがまとめてあります。

10年後 肝臓移植を受けなくてすんだ生存率が

ウルソを飲んでいた患者さん   79.7%
ウルソ飲んでいなかった患者さん 60.7%

とはっきりとした差がありました。

 

この差は性別、年齢、病気の進み具合にかかわらず、

認められました。

 

更に、ウルソを飲んでも血液検査で肝機能が改善しなかった患者たちでも、

ウルソを飲んでいない患者さんよりも、

長生きできたという結果でした。

 

毎日には体調の変化がないかもしれませんが、

ウルソは飲み続けましょう!

 

はやさかクリニックにもPBC患者さんが

たくさん通院されているので、この研究結果を伝えたいと思います。