電子カルテ(m-Karte)・検査会社(三菱化学メディエンス)との間隔のずれ

2017年1月27日日記

人事もおかげ様で大分安定してまいり、診療に努力している毎日です。

今日は現在使用中の三菱化学メディエンスの診療所レベルへの検査結果の危機意識と電子カルテ保守につき、びっくり、あきれました。

どうも、このブログは同僚、後輩 医師も見てくださることがあるようですので、電子カルテ(m-Karte)について感想を書かせていただきます。もともとは富士通開発のカルテに検査は三菱さん限定設定のようにつくられたカルテです。

一つ目ですが、

一般に検査結果が大変悪いと検査会社は緊急報告との形でFAXなどで連絡してくださいます。今回、ある患者さんについて、もちろん、私の臨床診察による見方が甘かったのですが、炎症反応で通常0.3未満が正常とされるCRP検査結果が12を超えておりましたが、御連絡いただけませんでした。その結果、患者さんにも、ご迷惑をかけてしまいました。 検査会社によるとCRPは30以上でないと緊急連絡ではないそうです。入院患者などでしたら、他の様子からも判断できますが、30以上なら、いくら、藪の私でも検討がつきます。認識のずれです。
外来のみの診療所では患者さんを他の施設に紹介することをも考慮すべき値です。診療所向け、検査会社とペアの電子カルテをうたっておられるのに、びっくりです。
繰り返しになりますが、私が臨床判断できれば良かったのですが、もれてしまいました。
院内でもCRPは測定できますので、今後は院内で測定し、患者さんの病状をきちんと把握したいと思います。

検査会社の営業の方には、重要度は理解していただけないようでした。

このようなもやもやした気分のなか、2つ目ですが、お金の話題で恐縮ですが、電子カルテの毎月の保守料とは何なのかなと感じました。
現在毎月5万円以上お支払しているのですが、電子カルテ(m-Karte)で開いている患者さんの心電図を参照する設定(心電計の会社はすでにビューアーの設定は済ませています)をあるボタンに設定していただこうとしたら、営業担当者から、それは、別途料金が必要とのことでした。どこでもそんなもんなんでしょうが、毎月の保守の範囲外だそうです。ばかばかしいので、今日の午後、自分で電子カルテ設定メニューの一部を自分でいじり、心電図ビューアープログラムに患者さんのIDパラメータをおいたら、すぐ、使えるようになりました。やはり、機械は自分で使えるようにしておくものですね。

今後、電子カルテ導入をお考え先生などには少し御参考になるかと思われます。

久しぶりの投稿なのに不平で自分でも悲しくなります。記載以外にもこの件はいろいろあり、今回は書かせていただく気分になりました。