11月に名古屋で肝線維化に関する国際シンポジウムが開かれます
肝硬変、肝臓病患者さんが肝細胞癌とあわせ、大変御心配される病状です。そしてまた、肝硬変の治療、合併症の治療ではなく、肝臓の線維化を減らして、柔らかい肝臓に戻すこと、これこそ、私が肝臓病を専門にしようと決意した際の夢でした。一部の肝臓病に基づく肝硬変では、治療により、線維化が改善することは以前から報告されていましたが、今や、ウイルス性肝炎、肝硬変の方の場合にも、インターフェロンでウイルスが体内から駆除されると、ゆっくりですが、改善していくことが、報告され、また、実感される患者さんもおられます。慢性肝炎の段階ならば、ウイルスがいなくなれば(これが問題なのですが)、少しずつ肝臓が元に戻っていくというわけです。すばらしい時代になって参りました。しかし、一般的には肝硬変の線維化は今のところ、治らない、だから、合併症の出現に注意し、もし合併症が現れたら、程度によっては治療を受けていただこうというのが現実の医療の状況です。そのような中、日本や諸外国の研究者の中には、肝臓の線維化自体の治療に取り組む方々がおられます。11月に、名古屋で、この問題に取り組む研究者達の国際シンポジウムが開かれるそうです。討論と今後の見通しに期待しております。海外からは、私の恩師のひとりである、Detlef Schuppanハーバード大学教授も参加されるようです。楽しみですが、私は仕事でもちろん、聞きに行けません。残念ですが、後で、勉強させて頂きます。
こんな御研究に取り組む、すごい方々がおられるという御紹介です。
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