ヨーロッパ肝臓学会8月号
web上では、9月号が読めますが、本日、ヨーロッパ肝臓学会誌8月号がとどきました。
ガイドラインは胆汁うったい性肝障害についてです。
表紙には、このガイドラインについてと、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の線維化進行に対するリスクファクター(危険因子)と肝臓移植との関連でプロトンビン時間に関する考察がのべられています。
目次をみてみると、他に総説(Review)として、自己免疫性膵炎とIgG4関連胆管炎、PSCについてと、台湾の有名なLiaw先生のアジアにおけるB型慢性肝炎の抗ウイルス療法に関するものが、目をひきました。
長くなってしまいますが、ガイドラインに関しては、
EASL Clinical Practice Guidelines (CPG) on the management of cholestatic liver diseases define the use of diagnostic, therapeutic and preventive modalities, including non-invasive and invasive procedures, in the management of patients with cholestatic liver diseases.
They are intended to assist physicians and other healthcare providers as well as patients and interested individuals in the clinical decision-making process by describing a range of generally accepted approaches for the diagnosis, treatment and prevention of specific cholestatic liver diseases.
The clinical care for patients with cholestatic liver diseases has advanced considerably during recent decades thanks to growing insight into pathophysiological mechanisms and remarkable methodological and technical developments in diagnostic procedures as well as therapeutic and preventive approaches. Still, various aspects in the care of patients with cholestatic disorders remain incompletely resolved. The EASL CPG on the management of cholestatic liver diseases aim to provide current recommendations on the following issues:
と記され、患者さんや判断に困る方に対してのメッセージであることを、明らかにし、更に後半では、解明されていない点があるが、ヨーロッパ肝臓学会としての現状に対する態度を示すのだと、臨床重視、患者さん重視の医療が感じられます。
言葉だけの、患者さん中心医療でなく、常に伴う、医学の未熟・限界を意識しながらのガイドラインはいつもながら、さすがです。
目次は今回、長くなるので、割愛いたします。勉強しておきます。
肝臓専門医として、失格ですが、今、少し、アルコールの影響下にありますので、くどくなりそうです。(酔うと、肝硬変・肝臓病の話ばかり、始めてしまう、酔っ払いになります。)
NASHは苦手ですが、今回の論文では、結論として
“Presence of inflammation on the initial biopsy and age are independent predictors of progresssion to advanced fibrosis in patients with NASH"
とのことですから、ごく常識的判断になりますが、はやめに、若いうちに診断を受けていただき、対処することが、肝硬変になりやすいことをそしできるのかもしれません。
まとまりがなく、すみません。
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