慢性C型肝炎、「新規経口抗HCV薬2剤併用による非インターフェロン治療が有望」とのこと

2017年9月25日日記

千葉県 木更津市 肝臓内科、消化器内科、内科 はやさかクリニックの院長
肝臓専門医 早坂 章 (Akira Hayasaka)です。

今日は久しぶりに、硬い記事ですが、また、単なる引用です。
でも、ニュースとして投稿いたしました。

carenet.comに本日、

「新規経口抗HCV薬2剤併用による非インターフェロン治療が有望」と題して

「慢性C型肝炎ウイルス(HCV)感染患者に対する2つの新規経口抗HCV薬であるRG7128とdanoprevirの併用療法が、非インターフェロン治療として有望なことが、ニュージーランド・オークランド市民病院のEdward J Gane氏らが行った無作為試験(INFORM-1試験)で示された。

HCV感染に対する現在の標準的なインターフェロンベースの治療法は、効果および耐用性の両面で限界があるという。RG7128はHCVのNS5B RNAポリメラーゼを阻害し、danoprevirはウイルスの複製に必須な酵素HCV NS3/4Aプロテアーゼの大環状阻害薬だ。

Lancet誌2010年10月30日号(オンライン版2010年10月15日号)掲載の報告。」

と報じられておりました。

まだ、初期の検討ですが、

「著者は、「このヌクレオシドポリメラーゼ阻害薬とプロテアーゼ阻害薬の併用療法は、慢性HCV感染患者に対する非インターフェロン治療として有望と考えられる」と結論し、「最近、直接作用型抗ウイルス薬の単剤療法の有望な結果が報告されているが、今回の非インターフェロン直接作用型経口抗ウイルス薬の2剤併用療法は、今後のHCV感染の管理における重大な転換点であり、過去20年間で最も大きな治療上の進展を示すものである」と指摘する。」

と書いてありました。

原論文をwebで取り寄せたので、読んでみます。

時代は変わりつつ、ありますね。