熊田博光先生のC型肝炎についての講演

2017年1月27日日記

今日は外来診療を終えてから船橋市に講演を聞きに出かけてきました。

第4回東葛C型肝炎研究会学術講演会の特別講演で、「C型慢性肝炎におけるリバビリン併用療法の期待と限界」と題して虎ノ門病院副院長の熊田博光先生がお話しされました。私が会場に着いた時は既に講演は始まっておりました。

ペグイントロン・リバビリン併用療法の適応拡大に伴う講演でC型肝炎のジェノタイプ1b以外での治療についてと、まもなく公表されるB型、C型肝炎の治療ガイドラインお話しでした。今回のガイドラインには、C型肝炎の治療については血清ALT値正常の方の治療、高齢者の方の治療について盛り込んだ点が新しいとの事でした。

治療法の選択は単純化すると、初回治療ではウイルス量が多ければ、ペグイントロン・レベトール併用療法、少なければペガシスによる治療。治療期間はグループ1は48週間、グループ2は24週間だそうです。再治療はペグイントロン・レベトr-ル併用で、期間はグループ1で蒿ウイルス量の時はは48週間、それ以外の方は、24週間だそうです。

ALT値正常の方の治療については正常範囲内でのALT値と血小板数により患者さんを2群ずつに分け、4象限とし、進行がうたがわれる方には積極的に治療をすすめるという方針になさるのだそうです。

御高齢(定義がむずかしいらしいですが、一応、65歳以上のようでした)の患者さんの治療はペグインターフェロン、リバビリンともに少なめに始めて治療が中断することなく、完遂できるように注意するようにとのことでした。

後は副作用としての脳出血、血小板減少、間質性肺炎についての注意をお話しされました。

公開されたら、もう一度、確認勉強して、診療に役立てたいと思います。